社員の多様性を尊重した教育を!

株式会社エイシル 代表取締役 長谷川 雄一
11名のエンジニアが「現場で働くエンジニアが本当に大切にされる会社を創りたい」という想いのもと、2003年に設立した設計・開発専門のアウトソーシング会社です。
各種ソフトウェアを中心に、インフラ関連、機械、電気・電子回路などハードウェアまでを網羅した設計開発部門を有し、幅広い分野に開発力、技術力を提供しています。
「千葉県経営革新計画」や「ひまわりベンチャー育成基金」の承認を得るなど、新しい取組みも評価されています。

お客様からの信頼の積み重ねが成長の原動力

-業界の動向と自社の取組について-

14年前に11名で始めた会社も社員85名を超えるほどになり、新卒も定期的に採用できるようになるなど、順調に成長しています。成長の要因は大きく2つあると考えていますが、1つはビッグデータやAIなど、新しい分野に活躍の場が広がり、IT業界に活気が出てきていることだと思います。
SES事業に関しましては、技術者が確保できればどんどん仕事の依頼がある状態ですし、ベンダー様やお客様からの紹介も増えてきています。クラウドの環境が整ってきたので、小規模な事業者様や遠隔地のお客様にも提案がしやすくなっていますね。

当社独自のトピックスとしては、FA機器に関する開発や自治体の仕事が増えてきています。自治体の仕事は良い仕事を行うと横展開ができるので、比較的安定します。ベンダー様との関係も良好で、ハード面はベンター様、ソフト面は当社と行った形で一緒に提案する流れになっているのがうまくいっている要因です。

また、数年前から受諾開発に力を入れているのですが、売上ベースで全体の35%くらいまで伸びてきています。この調子で50%まで引き上げたいと考えています。
その他、社会保険料のシュミレーション用ソフトや勤怠管理ソフトなどのパッケージ開発もかなり形になってきました。建設業界や流通・小売業界などで非正規雇用者の正社員化を行ったり、働き方改革の一環で勤怠管理を強化したり、といった場面で活用いただくことが増えてきており、うまく時代の流れに乗りたいところですね。

もう1つの成長要因は信頼を積み重ねて来たことだと思います。当社は、お客様のニーズに合わせて現状のシステムや仕組みをカスタマイズする「技術力」に定評があり、それが強みだと考えています。お客様に満足いただいた結果、仕事が大きく広がったり、お客様をご紹介いただいたりと、長年継続的に信用を積み重ねてきました。
この過程で、技術力はもちろん、コミュニケーション力や設計力、マネジメント力への高い要求があり、そこにお応えできるように努力することでさらにレベルアップするという好循環が生まれています。お客様に育てていただいているという思いが強いですね。

求職者に真摯に向き合う!

-人材採用について-

IT業界の最近の特徴として人材採用の難しさがあります。ここ数年どんどん売り手市場になってきていますね。
毎年変化が激しいですが、例えば、面接の中身が変わってきました。学生と面接していても、以前は学生が面接に受かるために初々しく一所懸命アピールしてきていたのですが、今は、自分をアピールするというよりも、待遇や福利厚生等に関する質問ばかりをしてくるという印象です。「本当にシステム開発に関する関心は高いのだろうか?」と疑問に思うことなどもあるくらいです。
中途採用の場合は、給与や勤務地などの労働環境に関する質問がとても多いですね。

また、新卒、中途問わず、内定辞退をいただくことが増えています。優秀で採用したいと思う人材はやはり複数の内定を持っていることが多いです。そのため、面接は、こちらが選ぶというよりも「当社を選んでいただくためにどうするか」というのがテーマになってきています。

その中で、当社が工夫していることの一つは基本的に1回の面接で結論を出すようにしています(学生は別ですが)。エンジニアの採用に関しては在職中の方が極めて多いので、できるだけ転職活動の負担を減らしてあげたいというのがきっかけです。ただ、簡単に決めているという印象を持たれても困るので、面接人数を増やしたり、質問事項を増やしたりといろいろと試行錯誤しています。

また、求人媒体選びや新しい採用手法に関する情報収集にはアンテナを高く張っていて、やれることにはどんどんチャレンジしています。おかげ様で採用する側のレベルは上がってきていると思います。
会社説明のプレゼンの仕方や役割分担など、採用チーム全体でしっかりミーティングし、よりよい結果を出すようにまとまってきました。会社説明では会社のアピールはもちろんですが、仕事の厳しさも伝えるように心がけています。特にエンジニアという仕事がしっかりイメージできていない人に対しては出来る限り誤解のないように、ミスマッチを避けることが重要ですからね。

もう1つ、これは当たり前のことだと思いますが、応募者と真摯に向き合うことを大事にしています。たった1回の面接ですが、当社に入社することでどんな将来像があるのか?、どんな働き方があるのか?をしっかり話すようにしています。入社後の将来について本音で話せないと転職の決断はできないですし、転職後に後悔しても困ってしまいます。
だから、仮に入社に至らなくても印象は当社に対する印象は悪くないのではないでしょうか。
以前に、弊社の内定を辞退して大手IT会社に入社した方が、今後は仕事を通じてお付き合いしたいと上司を連れて挨拶に来たということもあったくらいですから。

全員一律の教育は押し付けない

-人材育成について-

社員教育にはとても力を入れています。新人には徹底的に基礎から、開発ツールの使い方とかではなく、アーキテクチャから学ばせます。そういう点ではつまらないかもしれませんが、基礎をしっかり学んでほしいという思いで育成しています。
また、技術的なスキルアップはもちろん、企画力、コミュニケーション力、マネジメント力など、様々なテーマに関する研修に参加したり、社内分科会を作ったりと積極的に勉強の機会を作っています。

この分科会活動は弊社の昔からの文化でもあります。創業時から途切れることなく行っているのですが、勉強意欲の高い社員が多いのでとてもありがたいと思っています。
とは言え、開発スキルを徹底的に磨きたいという社員もいますし、お客様とのコミュニケーション力を上げたいという社員もいます。個人個人で伸ばしたい能力が違いますし、正直なところ、取り組み意欲も異なりますので、そのあたりは社員の多様性を重視しています。
私自身、サラリーマン時代に管理職で苦労しましたから、一方的に全員一律に「こうしろ!」とは言わないようにし、学ぶ機会や環境を整えてあげることを意識しています。

スキルアップと合わせて一番大事だと思っているのが、エンジニアとしての将来像についてしっかりイメージできるようにしておくことです。IT業界は変化がとても早いのでアンテナを高くしておかないとあっという間に取り残されてしまいます。AIやIOTなどは今は飯の種になっていますが、ツールが発達し、開発効率も良くなっているので、将来的には競合になってしまうことは間違いありません。情報収集、技術習得、サービスへの活用方法などをしっかり検討し、差別化のできる会社にしていきたいですね。

また、労働環境を整えることも社員成長にはとても大事だと考えています。長時間労働に起因する事故が多く報告される中で、お客様先での残業に関する規制がとても厳しくなっていて、なかなか融通が利きません。そのため、人員を増やす必要があるのですが、人員確保が難しい上、人員が増えた結果、コミュニケーションの問題で開発力の質が落ちるといった問題が生じがちです。
また、セキュリティの強化も厳しくなっているので、セキュリティ強化のために手順が増える、手順が増えると不具合や事故が増える、その結果、また手順が増えるといった悪循環に陥りがちで、社員が働きやすい環境を整えるためにはどうしたらよいかということにとても気を使っていますね。

-今後の事業展開について-

今の現状では足し算のビジネスになっています。一人ひとりの頑張りの合計が会社の売上という状況です。これを掛け算のビジネスにしたいと考えています。そのためには、パッケージ商品など当社独自の商品や強みを強化する必要がありますが、社員の頑張りが相乗効果で、掛け算になって成果が高まっていくような会社にしたいですね。


聞き手:千葉キャリ 種村(写真左)

社名 株式会社エイシル
事業内容 設計・開発専門のアウトソーシング
■SES事業:頼れる人材をご紹介致します。
■請負事業:業務請負でシステム開発を行います。
■パッケージ開発、販売事業:パッケージの開発と販売を行います。
代表者 代表取締役 長谷川 雄一
創業・設立 2003年5月
住所 千葉県千葉市中央区新町24番9 千葉ウエストビル7階
URL http://www.asil.co.jp/
採用状況 新卒採用 中途採用

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