社員教育の徹底が企業成長の原動力

新光重機株式会社 代表取締役 中尾繁昭
「何でも貸します、新光重機です!」をキャッチフレーズに、千葉県内10営業所で建設機械(ショベルカー、ブルドーザー、ダンプ等)のレンタルを行っています。
小物から~大型特殊機械・足場工事まで400種類2万台の機械をとりそろえ、千葉県の地場レンタル会社としてはトップシェアを誇っています。

機械をカスタマイズする能力が最大の強み

-業界の動向と自社の取り組みについて-
建設機械のレンタル業界そのものは大変厳しい環境になってきています。公共工事がピーク時の約半分になり、レンタル価格もどんどん値下がりし、こちらもピーク時の1/3の水準です。ですので、生産性を徹底的に上げる工夫をしないと利益を出しづらいというのが正直なところです。
そんな状況ではありますが、経営のやり方次第で企業成長は可能です。当社はおかげさまで、今年の決算(平成29年5月)で過去最高売上、過去最高益を達成しました。

その要因の1つは、平成6年に開発した弊社独自の「MEFシステム」というサービスで他社と圧倒的な差別化が図れていることです。建設機械のレンタルと言っても、単にメーカーから機械を仕入れて、貸し出しているわけではありません。お客様が使いやすいように、故障しにくいように、機械をカスタマイズして貸し出しているのが当社の強みなのです。言うなれば、手間暇をかけて「普通の機械」を「レンタル用の一流の機械」に変身させているのです。
建設機械をレンタルするお客様は、現場に機械が入ったらすぐに工事に取り掛かりたいというニーズがあります。ですが、メーカーや機種によって、運転方法や停止の方法など、細かい仕様が異なります。経験の浅いオペレーターが作業する際には大幅に生産性が落ちることもあります。
そこで、機械に特注の改造を施し、操作を一元化してどのメーカーでも同じ操作ができるようにしたり、オリジナルのシールで操作方法をわかりやすく表示したり、お客様のニーズに合わせてカスタマイズしている当社の機械が選ばれているのです。また、建機メーカーとの「共同開発機」もたくさんあります。

-差別化を可能にした要因について-
このMEFシステムが実現したのは、社員教育を徹底して行ってきたことが大きいと思います。当社では、機械に思想を吹き込んでいます。つまり、貸し出す機械のあるべき姿というのを描いているのです。どんな機械を、どんな理由で、どんなお客様をターゲットに導入しているのか、を社員に徹底的に説明するところから社員教育がスタートしています。だから、お客様のニーズに合わせてどのようにカスタマイズすべきなのか、現場の社員から主体的なアイディアが生まれてくるのです。

時には飲みニケーションも大事

-社員の人材育成に関して-
私は起業当初から社員の人材育成を経営方針の最重要項目にしてきました。ですので、先ほどの機械導入に関する考え方を浸透させることはもちろんのこと、入社後1ヶ月半は徹底的な商品知識を主とした研修を行っていますし、その他、社内研修、外部研修なども積極的に導入しています。

現在は、都内の研修会社のプログラムを活用し、定期的に、各営業所から様々なテーマに合わせた研修に参加できるようにしています。この外部研修を積極的に行うようになったきっかけは、実はリーマンショックです。リーマンショック後、景気の大幅な後退により、積極的な設備投資ができなくなりました。そんな中、経営をもっと良くしていくために何ができるかと考えた時に、やはり人材の育成に投資すべきと、利益の10%を社員教育の予算として研修機会を増やしたのです。

この外部研修ですが、社員のレベルアップだけでなく、別の効果も発揮してくれています。当社は11箇所の営業所があるので、なかなか全社的なコミュニケーションを取るのが難しいのですが、外部研修の活用により、社内コミュニケーションが活発になりました。というのも、研修時にコミュニケーション費用として一人3000円を支給しており、研修後に、各営業所から参加したメンバーが食事に行くわけです。研修の振り返りはそこそこに要は飲み会が開かれるわけですね(笑)
普段は営業所が違って交流の機会が少なかった社員、車通勤のため飲みに行く機会が少なかった社員が、この食事会を通じて活発に交流するようになったのです。それにより、営業所間の連携やチームワークの向上にとても役立っています。地道に続けていてよかったと本当に思っています。

男女関係なく活躍できる会社

-組織風土について-
その他、全社のチームワークを高めるために、他店研修や社内掲示板(イントラネット)の活用なども積極的に行っています。他の営業所に行って、独自に工夫している点やうまくいっている点をベンチマークをしたり、各営業所独自の情報をどんどん発信することで相乗効果が生まれています。
例えば、今、本社に気合の入ったハロウィンの飾り付けがありますが、これも、ある営業所が「ハロウィンの飾り付けをしました!」と情報配信をしたことで、すぐに負けじと装飾を工夫するわけです。こうやって、各営業所がチームワークを持ち、切磋琢磨する組織づくりが実現しているのです。

その中でも、当社の特徴は、”建設関連”の業種でありながら女性がものすごく活躍していることだと思います。同業他社では余り見られないことですが、当社の機械レンタルの窓口となるフロント受付業務は40年も前からすべて女性が行っています。機械に対する豊富な知識や建設業界の熟練者と対等にコミュニケーションを取る対応力が求められる難しい役割ですが、男性顔負けで活躍している社員ばかりです。

もともとフロント業務を女性に任せることにしたのは、コストダウンと女性の地位向上が目的です。彼女たちが一人前として認められるようにできる限りのバックアップをしてきました。教育面はもちろんのこと、給与や待遇面も。今は給与も能力も上がっているので、コスト面ではなく、能力の高い戦力として、どんどん女性を採用・育成しています。女性管理職も10%を越えました。

今でも驚かれることがありますが、フロントの女性はすべて肘掛け付きの椅子を使っています。導入当時、男性でも役職者ではないと肘掛け付き椅子には座れない時代でしたから、彼女たちの意識向上、仕事へのプライドにつながりましたね。プレッシャーもあったと思いますが(笑)。
今は、産休や育休もしっかり取れる環境ですし、有給休暇の半日取得もデキルようにしたので、さらに働きやすいのではないでしょうか。

入社前の職場体験が好評

-人材採用について-
採用については苦労してきました。女性に関しては、先ほどお話したとおり、他社にない環境が整っていますので、家庭の事情でもない限りめったに辞めることはないのですが、男性はなかなか続かないということが多かったというのが正直なところです。仕事が楽なわけではないですし、繁忙期は労働時間が長くなることもあり、すぐに辞めてしまう人が多い時期もありましたね。それでも最近は定期的に新卒者が入社するようになり、離職率は低下しています。

離職率の低下に一番効果が出ているのが、入社前に2~3日間行う職場体験です。在職中の方などは日程調整など負担が大きくなる部分もあるのですが、お互いに誤解のない状態で働いてもらうため、入社前に仕事を体験してもらっています。当社の考え方や強みがしっかり伝えられますし、仕事内容もイメージしていただけます。思った会社と違うということであれば、遠慮なく辞退をしていただければいいし、当社も難しいと思った時ははっきりとそれを伝えます。
今のところこの職場体験はとても好評で、求職者へのアピール、入社後のモチベーションアップにつながっているように思います。

-今後について-
もっともっと社員がプライドを持って働ける会社にしたいですね。大手企業のように歯車の一人ということでなく、一人ひとりが主体的に会社の成長に関わっていることを実感できる会社に。そのためには、社員一人ひとりの成長が大事です。それぞれがスキルアップすることで、業績が上がり、それが還元されるという好循環を続けたいですね。

また、社員にとっても、この会社に入ってよかった!と思ってもらえるように、様々な環境整備を強化しています。ウェブサイトのリニューアルやテレビCMを使った広報活動、IR活動など、ここ数年でかなり力を入れていますし、今年は人事評価制度も改定しました。これまでも成果を正当に評価するということは行ってきましたが、各社員がもっと成果を出せるように、プロセスも評価しようというのがその意図です。その他、社員同士3名以上で旅行に行った際に、一人あたり補助金5,000円を出すという「たびほじょ制度」や週1回のノー残業「生産性アップデー」の導入など、新たなチャレンジが数多くあります。
これからも社員育成、働き方改革のための環境をどんどん整えて、成長を続けたいと思います。


聞き手:千葉キャリ 種村(写真右)

社名 新光重機株式会社
事業内容 建設機械レンタル
足場請負工事
代表者 代表取締役 中尾繁昭
創業・設立 1971年1月
住所 千葉市中央区塩田町239-9
URL http://www.shinko-juki.co.jp/
採用状況 新卒採用 中途採用

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