女性の現場監督が4名もいるのが自慢です

鎌形建設株式会社 代表取締役 鎌形 憲一
昭和14年の創業以来70年を越える老舗の地場ビルダー。千葉県を中心に個人住宅から、学校、病院、事務所ビル、マンションの建設、更には舗装、橋梁、上下水道といった土木工事まで、総合建設業として各分野に強みを発揮し、成長しています。

信頼を積み重ねてきたことが一番の成長要因

-事業内容と会社の現状について-
当社は、木造住宅や輸入住宅、高品質賃貸マンションの建築、不動産を扱った資産運用、土木の公共工事など、多岐に渡る事業を展開している総合建設会社です。各分野ともに好調なのですが、中でも最近特に伸びているのが公共工事の受注です。公共工事においては、毎年年末に、千葉県から優良建設工事の表彰が行われるのですが、ほぼ毎年受賞しており、今年も優良工事として選定された30工事の1つに入りました。優良建設工事は品質、安全管理、工期、コストといった4つの指標で評価されるのですが、各項目共に高い評価をいただいていることで、順調に仕事を増やしています。
その他、最近特に力を入れているのが、相続対策としての土地の有効活用の提案です。地域に住む方々の世代的にも相続対策が重要になってきていて、マンションやアパート、倉庫、駐車場として土地を有効活用する提案が増えていますね。

事業分野は多岐に渡りますが、共通して成長している要因は、地域密着で誠実な仕事をしていることに尽きると思います。建築の良し悪しというのは、建てた後20年、30年経たないとわからないものです。だからこそ誠実さが求められますし、建てた後何十年も残るものですから、それこそ質の悪い建物を建ててしまったら取り返しがつきません。また、相続対策にしても最近報道に取り上げられているような無責任な提案を一度でも行ったら、あっという間に地域で爪弾きにされてしまいます。地域に根ざして、丁寧な仕事を続け、信頼を積み重ねてきたことが一番の成長要因ですね。

当たり前のようなことですが、信頼を積み重ねるというのは簡単なことではありません。信頼はちょっとした気の緩みで一瞬にして失ってしまうものです。ですから、当社では「お客様の信頼を失ったら地域密着の建設会社としては生きていけない」という危機感を社内でしっかりと共有するために、クレド(信条)をつくり、毎日唱和しています。「私たちは出逢ったすべての人々に感動を与え、喜びを分かちあえる会社でありたい」というクレドには、お客様に満足だけでなく、満足にプラスして感動をもして頂く会社となりたいという思いが込められています。お客様を不幸にしたら当社は成り立たないという意識が会社全体に浸透していることが強みになっていると思います。

人間力、人間性を高めるための教育を重視

-社員教育や組織づくりについて-
会社として特別なことを行っているつもりはないのですが、社員教育には力を入れています。当社の社員教育のテーマは、人間性や人間力の向上です。先ほどのクレドの話とも通じるのですが、最終的に業績を伸ばすのは、お客様と向きあう社員一人ひとりがどれほどの信頼を獲得できるかということにつきます。
もちろん、会社として高い技術力には自信を持っていますが、ある程度のレベルを越えると同業他社と目に見えて違うというほどの差はありません。だからこそ、一番重要なのは社員一人ひとりのお客様を思う気持ちであり、人間性だと考えています。ですから、社員教育では、礼儀やマナー教育はもちろんですが、知識や見識を高めるための訓練も欠かしません。例えば、新入社員などは、毎月1冊本を読んで感想を発表し、同僚や上司、役員がコメントするといったことを行い、考え方や価値観をすり合わせる努力をしています。

実は、技術力においても、人間性の高い社員ほど成長が早いものです。なぜなら、技術力を高めていくコツは、自分の得手不得手をしっかり認めた上で周りに教えてもらうことだから。人に聞いたり、サポートしてもらうことができるかどうかは結局のところ、人間性が大きく影響します。だから、技術的なレベルアップのためにも人間力を高めることが大事ですね。

また、組織づくりとして気を配っているのは、社員がモチベーション高く働ける環境を整えることです。そのために、社員一人ひとりの頑張りと会社の成長がリンクすること、そしてその結果が給与や評価としてきちんと社員一人ひとりにかえる仕組みを作っています。個人だけでなく、部門や全社での達成率が翌年の給与に反映されますし、会社全体の利益が賞与にどのように反映されるかということも共有しています。
だから、会社を良くするための行動には前向きに取り組む風土があります。CS委員会、感謝祭委員会、採用教育委員会、広報委員会・・・と社内にはいくつもの委員会があるのですが、課長候補クラスを委員長に皆面倒がらずに積極的に活動してくれています。
そんな風土があるからか、取引先からはよく鎌形建設の社員は素直だねと言われます。良くも悪くもあまり尖っていないんですね(笑)。人間形成に関しては他社より力を入れているという自負があるので、社員が褒められるのはとてもうれしいことです。

地道な学校周りで新卒採用は順調です

-人材採用について-
昔は、社員の紹介や縁故などが採用活動の中心となっていましたが、会社が成長するのに合わせて3年前から毎年定期的に2名の新卒を採用しています。採用活動においては、専任の担当者を採用し、地域の学校周りをするなど地道にアナログな活動をしています。学校から生徒を紹介してもらったり、社員の学校の後輩が何人も会社説明会に来てくれたりと、採用活動は順調です。
新卒採用を始めるに当たっては、最初は定着するかどうか不安があったのですが、そんな心配は杞憂に終わりました。後輩ができると先輩はある程度勝手に育つものです。部門長が直接言わなくても、先輩が後輩をフォローするといった感じで良い具合で階層ができ、ほとんど辞めることなく順調に成長しています。師弟制度とまではいきませんが、先輩が必ず面倒を見て、放ったらかしにしていないことが良いのだと思います。

-働き方について-
当社の特徴として一番大きいのが女性の現場監督が4名いることだと思います。男性社会の建設業界においてはとても珍しいのではないでしょうか。初めて女性の現場監督を採用した際は現場の戸惑いもありましたし、教えるのに苦労しましたが、初の現場監督はすでに10年を超えるベテランになっています。特段、男性と違った環境を整えているということはないのですが、新しいチャレンジを周りが受け止め、応援する風土が彼女にとっては働きやすいのかもしれません。
彼女が頑張って道を切り開いてくれたおかげで、後の人が続く環境ができました。女性の監督ばかりの工事現場というのも経験しましたし、彼女たちが行った工事が優良工事で表彰されたこともあるなど、かなり活躍してくれています。
女性は設計をやりたいというところから入ってくることが多いのですが、現場を知らないといきなり設計はできません。将来やりたいことを見据えて現場監督にチャレンジするという流れができてよかったです。今後も女性監督はウェルカムですね。

また、会社全体の働き方改革としては、まだまだこれからです。休みや労働時間など、業界の悪しき習慣から抜けられていない部分も多いので、積極的に改善に取り組み始めたところです。

-今後について-
初めにお話した公共工事の受注を始め、各分野とも着実に伸ばしていきたいと考えているのですが、中でも、戸建住宅とリフォームの分野は需要がまだまだあると感じています。特にリフォームに関しては、広告を出さなくても毎月10件ほどはお問わせをいただいている状況です。地域の世帯数が4,500世帯程度だと考えるとかなりのニーズですし、何より「鎌形なら安心だよね」という信頼でお問い合わせをいただいていることに感謝しかありません。
総合建設業として特段変わった戦略はありませんが、これまで以上に誠実な仕事を通じて、細かい信頼を着実に積上げて成長していきたいと思います。

社名 鎌形建設株式会社
事業内容 ■建設業許可
千葉県知事許可(特-28)第3895号
土木工事業・建築工事業・とび、土工工事業・防水工事業・舗装工事業・ 塗装工事業・水道施設工事業・管工事業・造園工事業・解体工事業
■建築士事務所登録
千葉県知事登録 第1-1304-1662号 
鎌形建設株式会社一級建築設計事務所
一級建築士 高安 隆志
■宅建建物取引業者免許
千葉県知事(4)第13605号 
代表者 代表取締役 鎌形 憲一
創業・設立 1939年5月1日
住所 千葉県香取郡多古町多古591番地
URL http://www.kamagatakk.jp/
採用状況 新卒採用 中途採用

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