ものづくりに没頭する若手人材を育てたい!

株式会社リージック 代表取締役 松延 俊美
当社は 制御系ハードウェア・ソフトウェアの開発を行っている独立系企業です。これまで、医療機器、理化学機器、半導体製造装置、穀物選別機、水道メータ検査装置の制御など、さまざまな分野で開発実績があります。設立から30年以上に渡り培ってきたノウハウを活かし、オンリーワン企業を目指しています。

提案力が武器のベンチャー企業

-事業内容と会社の現状について-

当社は主に制御系のハードウェアやソフトウェアの開発を行っている会社です。事業構成としては、受託開発と開発後の製品の供給、自社オリジナル製品の開発の3つがあり、医療機器、理化学機器、半導体製造装置、穀物選別機、水道メータ検査装置など、得意とするエレクトロニクスの知識・スキルを活かして、様々な分野での開発実績を持っています。

当社の強みは提案力でしょうか。大手企業の子会社やメーカーの一部門ではなく、独立系の企業で当社と同じような仕事を行っている同業他社は県内ではほとんど見かけません。お客様から「こういうものをこんな風に動かしたいんだけど」という要望を受け、こちらからも提案をしながら開発を行うのが当社の特徴。受託開発からスタートし、量産体制を構築したり、自社オリジナルの製品開発につなげることで仕事が広がります。現在、特許を持っている製品の一つも、もともとは町工場で「こんなことできないか」と見せられたチラシの裏のメモ書きを形にしたものがきっかけだったりします。

そんな提案力がお客様に重宝され、一度取引のあった企業やそこからの紹介などでお客様が増えています。一時期、当社のようなシステムハウスが一世を風靡した時代もありましたが、大手企業の下請けではなく、直接、開発業務を受託するのは難しく、独立系の開発会社は少なくなってしまいました。当社も受託開発だけでは経営が安定しませんので、開発後の製品の量産化や自社オリジナル製品の開発など、複数の事業分野を構築するために知恵を絞ってきました。結果、上手くバランスが取れ、経営は安定しています。
私自身は製品開発が大好きですから、「こんなことできないだろうか?」という問いから新たな仕組みを考える仕事が一番楽しい。でも、楽しい仕事はなかなか儲からないんです(笑)。商品化できないことも多いですから、本当にバランスが難しいんです。

伸びる人の条件は、好き>知識>経験

-社員教育や組織づくりについて-
こんな開発大好きな会社ですので、正直、大それた教育や組織づくりというのは行ってきていませんでした。しかし、最近は勉強会を開催したり、定期提案制度を実施したりと人材育成に力を入れています。今の少ない人数で実務以外の時間を確保するのは厳しいですが、一緒に考えたり、話し合ったりすることで社内コミュニケーションも活性化しますし、社員の成長だけでなく、組織としての成長にもつながります。「こんな製品を開発するよ!」となった時に、全員で知恵を出し合うような会社にしたいと思っています。そのために、開発に関わる様々な技術を伝承していきたいと考えています。


-人材採用について-
このところ長らく新規採用できていないのですが、今は本当に新しい人材を採用したいので採用活動に本腰を入れ始めました。私も含め社員が高齢化してきていますので、早く技術を継承していきたいと思っています。採用したいのは、ものづくりに携わりたいという意欲のある若手人材です。
今活躍している社員の中には、有期契約で入社して、少しずつ設計などに携わるようなり正社員となった人もいます。彼らのように成長する人材の一番の特徴は、やはり、「ものづくりが好き!」という思いなんですね。知識や経験も必要ですが、順序で言うと、好き>知識>経験の順でしょうか。

先日、ある高専の先生と話す機会があったのですが、ロボットコンテストに向けて生徒が熱中して帰ろうとしなくて困っているという話がありました。私もそうなのですが、熱中すると気がついたら徹夜していたということがよくありました。それくらいものづくりに没頭できる意欲のある人達に来てほしいですね。もちろん、労働基準法があるので、社員に徹夜等はさせられないのですが(笑)、当社にはそんな開発に没頭できる環境があります。

ものづくりに興味のある若者は少なくないと思うのですが、開発環境への期待を持って大手メーカーに入社しても、思ったような自由な開発ができるようになるまでにはかなり時間がかかるのが実情ではないでしょうか。組織の中で下積みなどの業務がありますし、先輩技術者も多いですから。
でも、当社みたいな会社であれば、早い段階からものづくり大好き人間の心をくすぐるような仕事が転がっているんですよ。大手企業と比べれば経営も安定しないし、不安はあるでしょうが、早期にアイディアを形にしていく力を身につけることは、技術者としての将来のキャリアにおいて強い武器になると思います。

最近は、そういったことをもっとしっかりアピールするべきだと考え、広報活動や情報露出に気を配っています。先日は、日本発明振興協会と日刊工業新聞社が共催する発明大賞に応募したところ、発明奨励賞を受賞しました。世の中の役に立つ、世の中を変えるような発明に携われるということが若者のものづくりに対するワクワク感を喚起できればと考えています。

-今後について-
これまでの受託開発をベースに経営を安定させると共に、新たな自社オリジナル製品の開発を続けていきます。先ほどお話した発明大賞で奨励賞を受賞したのは、当社が特許を持つ磁石を使わないモーターで、とても将来性のある技術です。モーターは様々な分野や製品で数えられないほど利用されていますが、磁石を使わないモーターはこれまでの製品の概念や質を大きく変える可能性を持っています。磁石に必要なレアメタルを必要としないので希少資源の節約になりますし、モーターでありながら発電機にもなるので使用電力量が抑えられ省エネにつながります。これについて話し出すとキリが無くなるのですが(笑)、技術継承をしながらこんな夢のある開発を続けていきたいですね。

社名 株式会社リージック
事業内容 ■制御系組込みハードウェアの開発
■制御系組込みソフトウェアの開発
■開発済製品の製造販売
代表者 代表取締役 松延 俊美
創業・設立 1987年4月
住所 千葉県船橋市湊町2-12-4 湊町十二番館3F
URL http://www.leagic.co.jp/
採用状況 中途採用

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